去る2021年5月15日(土)、
「学生×『こどもの貧困』
ともに未来へ
今考える こどもの貧困と社会貢献vol.3」
を開催しました。
◆イベント趣旨
本イベントは、日本社会の中に存在する貧困の実態への社会的認知度の低さ、ならびに子どもの貧困への対応策について議論する場の少ないことに危機感を覚える学生が集い、駒場祭という場で広く「子どもの貧困」について考える機会を提供したいとの思いから企画したものです。
◆イベント概要
本企画では、
本企画では、学習支援やこども食堂、フードパントリーなど、日本社会の中の「こどもの貧困」へのアプローチとして知られる活動に取り組む団体の学生ボランティア・スタッフの皆さまにお集まりいただき、パネルディスカッションをおこないました。
パネルディスカッション後の交流会では、パネリストと参加者の双方向の交流を通じて、イベントの後にも残る繋がりづくりを目指しました。
◇ディスカッションテーマ
「学習支援」「子ども食堂」「フードバンク」に関わる中で感じる課題やモヤモヤ/「こどもの貧困」について学生にできること/今後の展望 など
◇参加団体
- 食
- おけまる子ども食堂
- そらいろ子ども食堂
- はちおうじ子ども食堂
- 全国子ども食堂ネットワーク
- 教育
- アンビシャス・ネットワーク
- Learning for All
- かしの木

おけまる食堂
長野県上田東高等学校の生徒が主体となって運営されている。
「多世代間交流の地域の拠点」であり、かつ「共食でみんながつながる安心の居場所」となっている。食堂に来る子どもたちや地域の方々に勇気を与えているだけでなく、支援する高校生や大学生、おとなたちにとっても、地域づくりとしての拠点・居場所となっている。

そらいろ子ども食堂
新潟青陵大学と新潟県立大学の学生が主体となって運営されている子ども食堂。
学生スタッフは、学生が子ども食堂を運営することで、親や先生(=タテ)でも友達(=ヨコ)でもない「ナナメの関係」を活かした話しやすさ、居心地の良さが生まれている、と語る。
「子どもたちの笑顔は私たちを幸せにします。今後もさらにこのような活動が多くの地域に広がり、より多くの子どもたちの笑顔につながることを願っています。」

はちおうじ子ども食堂
東京都八王子市にて、子どもひとりでも親子でも来れる食堂として活動。
コロナ前は、地域の施設を借りて月に一度食堂を開店していた。地域の方々とのつながりを大切にして、地域でこどもを見守るまちづくりを目指している。大人も子どもも支える側や支えられられる側になる関係を大切にしている。
コロナ禍を受けて、2020年5月から新たに食料配布の活動を始め、7月からは食堂開店日を再開している。「はらぺこ」と「ひとりぼっち」の子どもがいないまちづくり、という当初からの想いを大切にし、試行錯誤しながら活動を続けている。

NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ
「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」をビジョンに掲げる。
全国のこども食堂ネットワークを支援すること、何か社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながりこども食堂へ支援を届けること、調査・研究をし、啓発をしていくことを通して、「こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整え、こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるようにする」というミッションの実現を目指している。

Learning for All
「子どもの貧困に、 本質的解決を。」というミッションを掲げ、学習支援や居場所づくりを行っている。
現在、全国に25箇所の子ども支援活動拠点を開設し、多くの企業や団体からも共感とサポートを集めながら、学生ボランティアを巻き込んで活動を展開している。

オンライン学習支援広場 かしの木
2020年、コロナ禍において学生にできることは何か、という視点から立ち上げられた学習サポートプログラム。都内を中心とした大学生が、「受け皿のない子どもたちの基礎的な学力を保証する」という理念のもとに、オンライン学習広場を展開している。
現在塾に通っていない小学生から高校生を、大学生の登録スタッフがインターネットを使ってサポートする。自宅での学習を、1対1で、基礎から丁寧に補助することで、子どもたちが勉強を楽しい、と感じ、大学生を身近な存在として受け止める機会を提供する。

一般社団法人アンビシャスネットワーク
愛知県において、学習支援と居場所支援を行っている。大学生が中心となって、地域の中学生の学習をサポートするとともに、一緒に時間を共有することで子どもたちの心の拠り所となることを目指す。
様々な分野で活躍する学生が集まり、自治体とも連携して活動を行っている。
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